昭和42年創業、福井の住まいを地域の職人と守り続けるリフォームパンセ、
代表親方・一級建築士の漆﨑隆一です。
今回は雨漏りが起きた時に「火災保険は使えますか?」とご相談いただくことについてお話しします。
結論からいうと最初に確認したいのは、保険が使えるかどうかより「なぜ雨漏りしたのか」です。
台風や強風、雹、雪などによって屋根や外壁が突然壊れ、
その損傷から雨水が入ったのであれば加入している火災保険の補償対象になる可能性があります。
一方、
長年の劣化や傷みが原因の場合は、対象にならないことがあります。損保協会

□まず雨が入った場所と建物の状態を確認する
天井から水が落ちてきたとしても、その真上に原因があるとは限りません.
屋根から入った雨水が梁や下地を伝って離れた場所から室内へ出てくることもあります。
そのため私たちは、
・いつ頃から雨漏りしたのか
・どんな天候の時に起きたのか
・屋根や外壁に破損がないか
・以前から傷みがあった場所なのか
などを確認しながら原因を探していきます。
「雨漏り=すぐ屋根全部を直す」ということではなく、
まず水がどこから入っているのかを見つけることが大切です。

□台風や雪のあとなら被害状況を残しておく
強風のあとに瓦や板金が外れた。
雪の重みで雨樋や屋根まわりが破損した。
雹で屋根材が傷んだ。
こうした自然災害による損害は、
契約内容によって火災保険の対象になる場合があります。損害保険料率算出機構
その可能性がある時は、
破損した部分や室内の雨漏りなど被害状況が分かる写真を残しておくとよいでしょう。
保険金請求では修理見積書や損害状況の写真などを求められる場合があります。損害保険ガイド
危険な屋根へご自身で上がる必要はありません。
室内や地上から確認できる範囲だけでも構いません。
□次に、ご自身の火災保険を確認する
建物の状態を確認したら加入している保険会社や代理店へ連絡します。
火災保険といってもすべて同じ補償内容ではありません。
風災・雹災・雪災など、どこまで補償されているかは契約によって異なります。
保険会社へ
「いつ、どのようなことが起きたのか」
「建物のどこが傷んでいるのか」
を伝え、必要になる写真や見積書などを確認して進めるのが分かりやすいと思います。
保険金を請求する権利は保険法上、行使できる時から3年間行使しないと時効により消滅します。
ただ、
原因や被害状況が分かりにくくなることもありますので、
被害に気づいたら早めに相談する方がよいでしょう。e-Gov 法令検索

□雨漏りは保険の結果を待つことより家を守ることが先
雨漏りしているのに、
「保険金が決まるまで何もしてはいけない」
ということはありません。
水が入り続ければ天井や壁だけでなく、断熱材や木材などにも被害が広がる可能性があります。
まず写真などで状況を残し、
保険会社へ連絡したうえで雨水の侵入を抑えるためにどのような応急対応が必要なのかを相談しながら進めます。
保険を使うことが目的ではなく、これ以上住まいを傷めないことが目的です。
この順番は大切にしたいと思います。
□「火災保険で直せます」と先に決める会社ではなく、原因を見てくれる会社へ
雨漏りの調査に伺った段階で私たち施工会社が「これは必ず火災保険が使えます」と決めることはできません。
最終的に保険金の支払いを判断するのは契約している保険会社です。
日本損害保険協会も「保険が使える」と言って住宅修理や保険金請求代行を勧める事業者とのトラブルについて注意を呼びかけています。
住宅修理の契約前に加入している損害保険会社や代理店へ相談するよう案内しています。損保協会
私たちがするべきなのは屋根や外壁の状態を確認し、
「どこが傷んでいるのか」
「どんな修理が必要なのか」
をきちんとお伝えすることだと思っています。

□まとめ|雨漏りでは「原因→記録→保険確認」の順に
雨漏りが起きた時は、
①まず原因と建物の状態を確認する
②被害状況を写真などで残す
③加入している保険会社へ確認する
この順番で考えてみてください。
台風や雪が原因なのか。
以前からの傷みなのか。
まずそこを確認することで必要な修理も保険についての考え方も見えてきます。
雨が漏っている時に一番大切なのは「保険が使えるか」を先に考えることではありません。
これ以上、家を傷めないために何をするか。
そのために原因を確認し、必要な修理を考え、その中で火災保険が使える可能性があれば保険会社へ確認する。
私はその順番がご家族にとって一番分かりやすいと思います。
塗装だけではなく、お住まいに関する事ならぜひ私、漆﨑隆一へお気軽にご相談ください!






