1.防水工事を考える7つのきっかけ
きっかけ | 具体的な内容 |
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1.築年数が20年 | 一つ目のきっかけは築年数が20年を超えた時です。 防水工事の保証年数は最高10年です。保証年数の倍もの期間を経過していると防水材は必ず痛んでいます。家の中に雨漏れしていなかったのは運が良かったと考えて急いで防水工事を行いましょう。 |
2.防水材のめくれ | 一つ目のきっかけは防水材のめくれを発見した時です。 防水材が捲れている、つまり雨水が建物内部へ浸入しています。もう間違いなく防水工事を行う時期ですので即工事の段取りをして行きましょう。 |
3.防水材が浮いてきた | 三つ目のきっかけは防水材が浮いている時です。 浮いているのは水が入っている場合か密着が悪い場合の2つの理由ですが、防水工事後、時間が経っているのであるなら水が入っている場合がほとんど。防水をやり替えましょう。 |
4.雨漏れ | 四つ目のきっかけは雨漏れしだした時です。 雨漏れをしてしまったらそれはもう直すしかありません。すぐに依頼をいましょう。ただ、急いでいても確かな技術のあるところにお任せすることを考えておいて下さい。 |
5.外壁の痛み | 五つ目のきっかけは外壁の痛みが目立ちだした時です。 実は防水が悪くなると外壁が痛むことがあるのです。昔は良くありましたが外壁の塗装が風船のように膨らんでいるのを見たことありませんか。外壁が痛み出したら防水も一緒に直すことを考えましょう。 |
6.訪問営業マン | 六つ目のきっかけは訪問営業マンがきた時です。 訪問販売の営業マンは口八丁手八丁で仕事を取っていきますが、全く痛んでいない家には来ません。修繕の時期が来ているから声を掛けています。声を掛けられたら時期が来たサインだと覚えておきましょう。 |
7.雨樋から雨水が流れてこないとき | 七つ目のきっかけは雨樋から雨水が流れてこない時です。 家に当たる雨の量は相当な物です。その雨が雨樋から流れてこないと言うことは雨水がどこか違うところに流れています。防水が悪くなっていることも考えられますが、防水性能を発揮して水が漏らない様にがんばってくれているかもしれません。流れてこない原因究明と一緒に防止工事のやり替えを考えましょう。 |
2.防水工事とは
防水工事には大きく分けて3つのやり方があります。
工事種類 | 予算帯 | 具体的な内容 |
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①部分補修 | 今やってある防水の痛んでいる箇所だけを直していく工事です。ドレン周りや水がいつも溜まる箇所は早く痛みが進行するため、補修で浸水を止める工事を行い、本格的な防水工事までつないでいきます。 | |
②TOPコートの塗り替え | 防水材の仕上げに塗装してあるTOP剤を塗り替える工事です。FRP防水、ウレタン防水ではTOPで防水を紫外線から守ってくれています。色が薄くなってきたらTOP塗装で防水の耐久年数を高めましょう。 | |
③全補修 | 新しい防水にやり替えていく工事です。建物の劣化に合わせ適切に防止の施工方法を変えていくので耐久性は新築時より高まりますが、防水工事の保証は最高10年で発行します。既存の防水材によっては取らずに上から行える物もあります。 |
3.プロが教える防水塗料の選び方
目的 | 予算帯 | 防水の種類 |
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①揺れに強い防水なら? | ウレタン防水 建物の動きに追従させたいならウレタン防水がお勧め。ゴムのような仕上がりで伸び縮み出来るので建物が動いたりヒビが入っても表面に隙間が出来にくく防水効果を発揮出来ます。雨漏れしやすい複雑な場所にも対応出来るので、リフォーム時に1番多く採用される防水材です。 | |
②短い工期で進めたいなら? | シート防水 短い工期で進めたいならシート防水勧め。下張り、防水シートを敷いていくだけ、専用の金物で等間隔に固定するだけのため工期が非常に早いのが特徴です。接着させないので下の防止剤との相性などを気にせず工事が出来るのも特徴。急いで作業する必要のある場所、大きな屋上などで採用される防止材です。 | |
③強固な防水なら? | FRP防水 強固な防水をしたいならFRP防水がお勧め。ボートの側に使われるほど耐久性と防水性が高く、全体で防水される施工方法です。保証後のメンテナンス費用も比較的安いためトータルコストで採用されることの多い防水材です。 |
4.防水工事の施工事例
5.防水工事で失敗しないための4つの注意点
注意点 | 具体的な内容 |
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①状態によりベストな施工方法が変わります。 | 防水は状態により補修、TOP塗り替え、防水やり替えを判断する必要があります。例えば傷みが少ないのに防水やり替えを行うのは無駄も多くなりますので、どう直すのがベストかプロの意見を聞いて判断しましょう。 |
②防水で雨漏れが止まるとは限りません。 | 防水工事をしても雨漏れする場合があります。理由は2つ、防水施工不良と防水部分以外からの浸水です。ほとんどの場合、防水部分以外からの浸水ですので防水工事を行う際は外壁や笠木工事も一緒に工事を進めましょう。 |
③笠木の脱着でより防水効果が変わります。 | 防水、外壁共に施工しても笠木をさわらないと完璧ではありません。笠木から浸水している事例も多くありますので防水施工時には笠木を脱着して笠木内部にも防水を行いましょう。 |
④排水口も一緒にリフォームが必要です。 | 実は排水部分からの雨漏れも多く発生しています。平場をしっかり直しても排水口(ドレン)はそのままだとドレンから浸水している場合があるのです。ドレンは浸水しているか確認しにくい場所なので防水施工時にはリフォームドレンを取付し、既存部分からの浸水の可能性をなくしておきましょう。 |