昭和42年創業、福井の住まいを地域の職人と守り続けるリフォームパンセ、
代表親方・一級建築士の漆﨑隆一です。
今回は台風や雪のあとに屋根や外壁を調査した時、現場でよくあるお話をします。
住宅を調査すると、
「今回の災害で傷んだと思われるところ」と「以前から少しずつ傷んでいたところ」が一緒に見つかることがあります。
こうした時は全部を一つの工事として考えるのではなく、
まず修理内容を分けて整理すると分かりやすくなります。

□一つの屋根にも、新しい損傷と以前からの傷みがある
例えば築20年の屋根を考えてみます。
大雪のあとに一部の雨樋が曲がっている。
その一方で、屋根材そのものには以前から色あせや劣化が見られる。
この場合、
雪によって新しく発生した損傷と年月をかけて進んだ劣化が、同じ建物に存在しています。
火災保険では契約内容に応じて風災・雹災・雪災などによる損害を補償する場合がありますが、
自然な消耗や劣化による損害は一般的に補償対象ではありません。損保協会
だからこそ現地調査では
「どこが今回壊れたのか」と「どこは以前から傷んでいたのか」を整理することが大切です。

□見積書も分けると工事内容が分かりやすい
私はこういう場合、工事内容をできるだけ分かりやすく分けて考える方がよいと思っています。
例えば強風で外れた棟板金の復旧。
これは今回確認された損傷への修理です。
一方、
以前から傷んでいる外壁のシーリング打ち替え。
これは住まいのメンテナンスです。
さらに、
「足場を掛けるなら、この機会に外壁も塗装しておきたい」
というご希望があれば、それはご家族がこれからの暮らしを考えて行う工事です。
災害復旧・通常のメンテナンス・この機会に行いたいリフォーム。
この三つを整理しておくと何のための費用なのかが見えやすくなります。
□足場を掛けるなら、一緒に考えた方がよい工事もある
例えば屋根修理のために足場が必要になったとします。
その時、外壁も数年以内に塗り替える予定だったのであれば、
「今回は屋根だけ直して、数年後にもう一度足場を掛けるのか」
「必要な外壁メンテナンスも今回一緒にするのか」
をご家族で考えることができます。
ここで大切なのは、
一緒に工事することと、全部が保険の対象になることは別の話だということです。
どこまで補償されるかは契約内容と保険会社の判断によります。
そのため、
工事内容と費用を整理してからご家族が必要な部分を選んでいきます。

□保険金の額から工事を考えない
私は、
「保険金が○○万円出るから、その金額で何をしよう」
という順番ではなく、
「家を直すために何が必要なのか」から考える方がよいと思っています。
雨漏りを止めるために必要な修理。
傷んだ部分をこれ以上悪くしないためのメンテナンス。
これから10年、安心して暮らすために今回一緒にしておきたい工事。
それぞれを整理して、
その結果として火災保険の対象になる部分があれば保険会社へ確認する。
その方が工事後にも「何のためにこの工事をしたのか」がご家族に残ります。
□まとめ|「保険で直す家」ではなく、「これから暮らす家」として考える
災害のあとに住まいを調査すると、
今回の損傷だけではなく、以前からの傷みが見つかることがあります。
そんな時は、
今回直すべき損傷。
これから必要になるメンテナンス。
この機会に一緒にしておきたいリフォーム。
を分けて考えてみてください。
火災保険は災害による損害を補うための大切な仕組みです。
ただし、
住宅は保険の手続きが終わったあともずっとそこで暮らしていく場所です。
だから私は保険金を基準に家を見るのではなく、
「この家をこれからどう守っていくか」
というところまで一緒に考えることが、施工会社の仕事だと思っています。
塗装だけではなく、お住まいに関する事ならぜひ私、漆﨑隆一へお気軽にご相談ください!






