外壁の色が少し薄くなってきた。
目地に細かなひびが見える。
雨樋が以前より傾いているように感じる。
家は長く暮らしているうちに少しずつ変化します。
外壁や屋根で気になるところを見つけた時はまず次の3つに分けて考えてみてください。
①これからのメンテナンス時期を考える変化
色あせ、ツヤの低下、軽い汚れやコケなど。
②一度、状態を見てもらいたい変化
外壁のひび割れ、コーキングの割れ、塗装の剥がれ、雨樋のゆがみなど。
③早めに専門家へ相談したい変化
屋根材の割れやズレ、外壁の大きな浮き、軒天や室内天井の雨染みなど。
この3つが分かれば今の家がどのくらいの状態なのかを整理しやすくなります。
外壁は色と表面を見てみる
外壁で最初に気づきやすいのは色あせや汚れです。
新築の頃や前回塗装した頃と比べて
「少し色が薄くなってきたな」
と感じるのであれば次の塗り替え時期を考え始めるきっかけになります。
外壁を触った時に手へ白い粉が付くこともあります。
これはチョーキングと呼ばれるもので塗膜が少しずつ変化している時に見られる状態です。
色あせやチョーキングを見つけたからといってそれだけで工事内容が決まるわけではありません。
前回の塗装から何年くらい経っているのか。
ほかにひび割れや剥がれがないか。
外壁全体を一緒に見ると今後の計画が立てやすくなります。
目地のコーキングも見てみる
サイディング外壁の家では外壁材と外壁材の間にコーキングが入っています。
ここも、家の状態を知る大切な場所です。
年数が経つと、
・表面に細かなひびが入る
・外壁との間に隙間ができる
・コーキングが硬くなる
といった変化が出てきます。
私は現地調査でも外壁の表面だけでなく、この目地をよく確認します。
外壁そのものはまだしっかりしていてもコーキングの状態から、これから必要になるメンテナンスが見えてくることがあるからです。
家全体を雨から守るという見方をすると確認する場所も変わってきます。
ヒビ割れは大きさと場所を見る
外壁にヒビを見つけると気になると思います。
そんな時は
「ヒビがある」
だけではなく
どこに、どのくらいの大きさで出ているか
を見ます。
表面に細く入っているヒビと外壁材そのものに大きく入っているヒビでは考え方が違います。
窓のまわりなのか。
一部分だけなのか。
同じようなひびが何か所もあるのか。
こうしたことを確認すると表面の補修でよいのか、下地まで見た方がよいのかを判断しやすくなります。
スマートフォンで写真を撮っておくのもおすすめです。
数か月後に同じ場所を見た時に変化があるか比べることができます。
屋根は地上から見える範囲で大丈夫
屋根は外壁と違って普段なかなか見ることがありません。
でもご自身で屋根へ上がる必要はありません。
少し離れた場所や2階の窓など安全な場所から見える範囲だけで十分です。
見ていただきたいのは
・屋根材に割れやズレがないか
・棟の板金に浮きがないか
・金属部分にサビが見えないか
・雨樋が傾いていないか
・軒天にシミや剥がれがないか
といったところです。
屋根の場合は表面から見える屋根材だけで家を守っているわけではありません。
その下には防水シートや下地があります。
だから表面を見ただけで「塗れば大丈夫」「全部直さなければならない」と決めるより今の状態を確認してから方法を考えます。
福井では雪が解けた後も家を見てみる
福井で暮らしていると外壁や屋根は雨だけでなく雪の影響も受けます。
私は雪が解けた春先に一度、家の外まわりを見てみることをおすすめしています。
例えば
雨樋が少し下がっていないか。
屋根や板金に変化がないか。
落雪した場所の外壁に傷がないか。
冬の前には気づかなかった変化が見つかることがあります。
また北側の外壁や隣家との間など、日が当たりにくい場所にはコケや汚れが出やすいこともあります。
家全体を一度に見るというより
「去年と何か変わったところはないかな」
くらいの気持ちで見ていただくとよいと思います。
雨の日に分かることもあります
晴れた日に家を見るだけでは分からないこともあります。
雨が降っている時や雨が上がった後に
・雨樋から水があふれている
・窓の下だけ濡れ方が違う
・軒天にシミが出ている
・室内の天井に今までなかった跡がある
といったことに気づく場合があります。
雨水は家の傷みを教えてくれる一つの手掛かりです。
気になる変化があればその場所を写真に残しておくと専門家へ相談する時にも状況を伝えやすくなります。
まとめ|劣化サインは、これからの家を考えるきっかけです
外壁や屋根を見る時は難しい専門知識は必要ありません。
まずは
①色やツヤが変わってきた。
②ヒビや隙間が見えてきた。
③割れやズレ、雨染みなど以前にはなかった変化が出てきた。
この3つを見てみてください。
そして変化に気づいたら
これからの計画として考えるのか。
一度、状態を確認してもらうのか。
早めに専門家へ相談するのか。
を整理すれば十分です。
住まいは突然古くなるものではありません。
少しずつ出てくる小さな変化を見ながら、その時の状態に合った手入れをしていくことで長く安心して暮らしやすくなります。
外壁や屋根の劣化サインは
「工事をしなければいけない合図」ではなく
「そろそろ、この家のことを少し見てあげよう」という住まいからの知らせ
くらいに考えていただければよいと思います。






