お風呂リフォームをしたいけど、どのメーカーのユニットバスがいいのか分からない。
こんな話をよく聞きます。カタログを見ただけでは、どちらが良いのか判断出来ませんものね。
そこで今回、
TOTOとタカラスタンダードに絞って、ユニットバスの良さを各部位事に勝負してみます。
これからお風呂リフォームをお考えの方にはとても参考になりますので、ぜひブックマークをしてから楽しんでみて下さい。
今回の対決はあくまで私がジャッジした結果となりますので、私の話を参考にしてどちらが良いかご判断下さい。では、スタートです。
TOTOとタカラスタンダードのユニットバス対決!
1番勝負、素材対決!
まず最初は素材対決です。
素材とはユニットバスを構成するパネルや浴槽でメーカーが特徴としているもので対決します。
TOTO

最初はTOTO。
壁素材は一般的な鋼板パネルですが石目調や木目調、コンクリート調の柄に凹凸やパールの輝きが表現され、高級感がとても高い素材です。
浴槽は人工大理石を選択可能。細かなパール調の浴槽が水の輝きと共に美しく評眼されています。
床はほっカラリ床の柔らかい踏み心地がお風呂とは思えない素材感が感じられます。
全体的に高級感を表現するための工夫が素材や色合いからされています。
タカラ

タカラはホーローが特徴。
ホーローとは鋳物ホーローとも呼ばれており、鋳鉄に釉薬を施した工業製品。特徴は保温力と丈夫さです。
タカラはこのホーローを惜しみなく使用しており、壁パネル、浴槽をホーロー仕上げとしています(一部違う商品もあります)
汚れが落としやすくカビも付かない、傷も付きにくいので掃除をしすぎて傷めてしまうこともありません。
高級感は昔と比べればデザイン性も上がりましたが、TOTOには叶わないでしょう。
勝敗は?
では勝敗を付けましょう。
素材勝負はホーロー一筋でお客様の信頼にお応えし続けているタカラの勝ちでしょう。
2番勝負、清掃性対決!
次は清掃性対決です。
TOTO

TOTOはユニットバスに限らず、度の商品にも清掃のし易さを大事にしているメーカー。
もちろんユニットバスでも清掃性にはこだわっています。
壁は汚れの付着しにくい『HQパネル』という商品を採用。
パネル同士の目地がないので汚れが溜まりません。
出入口も『スッキリドア』仕様で入り組んだ溝やパッキンがほとんどありません。
なので汚れが付かずカビも生える場所がないのです。
天井は抗菌防カビ仕様になっているので掃除が出来なくても汚れはほぼ出ません。
床は親水性のある『ほっカラリ床』で汚れが水と一緒に洗い流されます。
もちろん特殊溝で排水能力が高く、床が乾きやすいのでカビも生えにくいです。
それに加えて『床ワイパー洗浄』を使うと次亜塩素酸水が床の汚れをしっかり洗い流し、
一週間で掃除していた床掃除が一ヶ月でもキレイを保てます。
浴槽も『お掃除ラクラク人大浴槽』ではっ水、はっ油効果で汚れが付きませんし、
付いても簡単な洗浄で洗い流せます。
なおかつ『おそうじ浴槽』を選ぶと自動で浴槽洗浄をしてくれるので、
さらにお掃除の手間が省けてしまいます。
タカラ

タカラはホーローの性能で汚れが付きにくくお掃除も簡単。
素材が固いので掃除用具も選びません。
スポンジでもたわしでも傷が付かないので安心して掃除が出来ます。
床はタイル仕上げですが親水性のあるタイルで水と一緒に汚れが流されます。
排水口はステンレスヘアキャッチャーでヌメリを押さえながら髪の毛をしっかりと集めてくれます。
勝敗は?
では勝敗を付けましょう。
清掃性勝負はすべてに汚れにくさと清掃性、掃除の手間を省いてくれるアイデアが満載のTOTOの勝ちでしょう。
3番勝負、肩湯対決!
次は肩湯対決です。
TOTO、タカラどちらにも肩湯機能があります。こちらを比べてみましょう。
TOTO

TOTOはまず、『ファーストクラス浴槽』が特徴です。
ソファに寄りかかった時のように背中全体で寄りかかる事が出来る浴槽なのでストレスがありません。
そして頭部分にはクッションのヘッドレストがありさらにリラックスする事が出来ます。
このヘッドレスト部分から肩を包み込む『肩楽湯』が出、
同時に腰をリラックスさせることの出来る『腰楽湯』も出せます。
水量は最大で毎分65Lもの量を出せるので滝を浴びているかのような刺激が感じられます。
採用頂いたお客様でも『湯冷めしにくい』『腰湯を当てだしてからマッサージにいく回数が減った』という方もおられます。
タカラ

タカラはくつろぎラウンド浴槽という商品ですが、
これはTOTOのファーストクラス浴槽をオマージュした浴槽なので特徴とまではいえません。
実際に入っていないためどこまで近いか判断出来ませんが、
図面上での角度等を見る限り、背中の設置面積は少ないように感じます。
肩湯は『肩包み湯』でヘッドレストの左右から肩部分だけを狙ってお湯が流れ出ます。
湯量は毎分25Lですので必ずしも多くはありませんが、
肩から胸へ向けて斜めに出るため温まり方は早いようです。
他にもジェットバス機能で腰回りを刺激出来ます。
ただし、肩包み湯とジェットバスの同時使用は出来ません。
さらにタカラではマイクロバブルを浴槽内に発生させ、
白濁な湯に浸かりながら体の汚れを洗浄出来るものもあります。
勝敗は?
では勝敗を付けましょう。
肩湯対決は人間工学に基づいた浴槽の背もたれ角度、水量豊富な肩湯と腰湯を兼ね備えたTOTOの勝ちでしょう。
4番勝負、断熱対決!
次は断熱対決です。
お風呂のリフォーム理由の多くは寒いからが非常に多く、
断熱効果の高いものに交換すると不満解消に繋がりますね。
TOTO

TOTOは『ほっカラリ床』でしっかりと断熱材を入れてクッション性も表現しています。
浴槽は魔法びん浴槽で4時間後も2.5℃しか下がらない保温性を確保。
ユニットバス周囲は発泡スチロールによる断熱材で部屋全体を断熱。
断熱なしのユニットバスと比べ1時間後でも3℃も暖かいという結果が出ています。
タカラ

タカラは保温性の高いホーローに16mmの断熱材、
天井は24mm、床は15mmを入れて空間を包んでいます。
浴槽も発泡ウレタン吹付を全体に行っているので
ホーローの性能と合わせて非常にお湯が冷めにくくなっています。
洗い場には床暖房がオプションで選べるので
タイルだとヒヤッとしないか不安な方でも絶対に温かく出来ます。
実際は保温性の高いタイルのため、部屋が暖まるとタイルも暖まりヒヤッとしません。
暖房を付けず、浴槽に溜めたお湯だけでお風呂の空間が温まるくらいの断熱、
保温性能を持ち合わせているのがタカラです。
勝敗は?
では勝敗を付けましょう!
断熱対決はホーローの性能での保温効果も高いタカラの勝ちでしょう。
5番勝負、リラックス対決!
最後はリラックス対決です。
お風呂に求めるものの多くはリラックス効果でしょう。こちらで比べていきます。
TOTO

TOTOはやはり高級感溢れる内装が特徴です。
お好みの色合いで落ち着いた空間を作れるのはもちろん、
肩楽湯などのリラックス効果でくつろぎの時間を作れます。
さらに調光システムで朝日から夕暮れ、日没の雰囲気を色で表現出来、
さらには炎のゆらぎのような1/fゆらぎで瞑想から心と体の癒やしも行えます。
この調光はすべて浴槽内で行えるのでお湯に浸かりながら楽しめます。
他にもオーバーヘッドシャワーで高級リゾートのようなシャワーを楽しめるだけでなく、
水の出方が雨粒のようで肌に気持ちよ刺激を与えてくれます。
切替でウォームピラーという一本筋のお湯を出すことが出来、
このお湯がなぜかねっとりとした感触ですべてのお湯が体を流れてゆく感触が
独特で気持ちいいです。
タカラ

タカラもホーローパネル壁に高級な色合いを選べるようになりました。
浴槽も肩包み湯でリラックス出来、ゆっくりとした時間が過ごせます。
ライティングも調光、調色が出来るので今日の雰囲気に合わせて
ライティングを変更出来るのもいいですね。
そしてタカラはご自宅の浴室空間に合わせオーダーでサイズ変更が出来るのも特徴。
規格サイズでは入らない、空間が余ってしまうようなお宅でも
『ぴったりサイズシステムバス』でご自宅にちょうど良い空間を作れるのでリラックス出来ますね。
勝敗は?
では最後の勝敗を付けましょう!
リラックス対決はどちらもメーカーの特長を生かした魅力的なお風呂となるので勝敗付かず、
引分けでしょう。
最後に
今回は、TOTOとタカラスタンダードのお風呂を5番勝負してみました。
どちらも魅力的な商品で甲乙付けがたいのですが、特徴とお客様のお悩みが合致する商品を選ぶのが良いでしょう。
商材選びはショールームで学ぶだけでは知識は足りません。多くの施工実績を持つ専門家に相談するのが成功の近道ですよ。