お母様の介護のため、ご自宅とご実家をつなげたいというご相談。

5月2日

こんにちは。
リフォームパンセ代表親方の漆﨑です。

今日は福井市帆谷町のK様のお宅へ伺いました。
今回いただいたご相談は少し珍しい内容でした。

「自宅と実家をつなげたいんです」

最初にそうお聞きした時、私は建物と建物をつなぐリフォームのご相談だと思いました。
でも、詳しくお話を伺っていくと、そこにはK様のご家族への思いがありました。

お母様の介護をされるにあたり、外に出ずにご実家まで行けるようにしたい。
雨の日や雪の日でも外を歩かずに行き来できるようにしたい。
毎日の介護の負担を少しでも少なくしたい。

そういうお気持ちからのご相談でした。

福井は雨も降りますし、冬には雪も降ります。
ほんの数メートルの移動でも介護をされる方にとっては大きな負担になることがあります。

現場でお話を伺いながら、これは単に建物をつなげる工事ではなく、
K様の毎日の暮らしを少しでも楽にするためのリフォームなのだと感じました。

ご自宅とご実家の間には、お庭があります。

距離にすると、およそ8mほどでしょうか。
つなげたい場所は、どちらのお宅も家の一番奥にある物置スペースでした。

お爺様が大工さんだったとのことで、両方のお宅がよく似た作りになっていました。
実際に見てみると、位置関係としては、ちょうど一直線につなげられそうな感じでした。

「なるほど、ここをつなげることができれば、たしかに便利になるな」
現場を見ると、そう感じました。

ただ、ここで大切なのは、
「便利そうだから、すぐに工事しましょう」
とは言えないということです。

建物と建物を屋根や壁のある形でつなぐ場合、建築上は増築として扱われる可能性があります。
そうなると確認申請が必要になる場合があります。

そのことをK様にお伝えすると、
「確認申請って何ですか?」
とご質問をいただきました。

確認申請というのは簡単に言えば、
工事を始める前にその計画が建築基準法などのルールに合っているかを確認してもらう手続きです。

お客様からすると少し分かりにくい話だと思います。
普段の暮らしの中で確認申請という言葉を使うことは、ほとんどありませんからね。

ただ、家を長く安心して使っていただくためにはとても大切な確認です。

今回さらに気になったのは、建物の築年数です。

K様にお聞きすると、どちらのお宅も築50年以上とのことでした。
詳しい建築時期はこれから確認が必要ですが昭和56年以前の建物である可能性もあります。

その場合、
確認申請を進めるうえで耐震の確認や補強についても考えなければならない場合があります。
ここは、私たちとしても慎重に見ていかなければならないところです。

今回のご相談は、
お母様の介護のために便利にしたいという、とても大切な目的があります。
でも、
便利にすることだけを考えて建物の安全を置き去りにしてはいけません。

「つなげられるかどうか」だけではなく、
「つなげても大丈夫か」
「長く安心して使えるか」
「あとから困ることにならないか」

そこまで考えるのがリフォームの仕事だと思っています。

リフォームというと外壁をきれいにする、屋根を直す、トイレを入れ替える、床を張り替える、そういう工事の名前で見られることが多いです。

もちろん、それも大切な仕事です。
でも、
その奥には必ず暮らしがあります。

家族のこと。
毎日の生活のこと。
これから先の不安のこと。
どうしたら少しでも楽に、安心して暮らせるかという思い。

そういうものがあって初めてリフォームのご相談になるのだと思います。

今回のK様のご相談もすぐに答えを出せるものではありません。

敷地のこと。
建物のこと。
築年数のこと。
確認申請のこと。
耐震のこと。

一つひとつ確認しながら、K様にとって本当に良い方法を考えていく必要があります。

少し時間はかかるかもしれません。
でも、家のことは急がば回れです。
特に介護に関わるリフォームは今日の便利さだけではなく、これからの安心も一緒に考えなければならないと思います。

K様のお母様への思いが、きちんと形になるように。
そしてあとから
「ちゃんと相談してよかった」
と思っていただけるように。

職人直営のリフォーム店としてできること、確認が必要なこと、慎重に考えた方がよいことを正直にお伝えしながら進めていきたいと思います。

私自身、これまでの人生の中で家族のことや住まいのことについて、
いろいろ考えさせられることがありました。

大きな幸せというのは特別な日にだけあるものではないのだと思います。

朝、いつもの家で目が覚める。
家族がいつもの場所にいる。
雨の日でも、雪の日でも、安心して過ごせる。
困った時に、すぐそばに行ける。

そうした何気ない毎日の中に本当の幸せがあるのだと思います。

だからこそ私たちはただ工事をするだけではなく、そのご家族にとっての「いつもの暮らし」を守る仕事をしていきたいと思っています。

介護のために便利にすること。
でも、安全を置き去りにしないこと。
そして、ご家族がこれからも安心して暮らせること。

その全部を大切にしながら今日も一つひとつのご相談に真面目に向き合っていきたいと思います。

「いつものくらし。いつものしあわせ。」

リフォームパンセは、そんな当たり前のようで本当はとても大切な毎日を守るため、
これからも地域の住まいと向き合っていきます。

ABOUT US
漆﨑 隆一
昭和47年生まれ。社南小・至民中・科学技術高等学校卒業。塗装歴30年。大工歴25年。携わった工事は7000件以上。一級建築士。全日本ベスト塗装店賞・最高金賞2回・金賞6回受賞。日本建築塗装職人の会会長とも親交が深く、塗装業界からも頼りにされている存在。趣味は仕事。好きな食べ物は奥様の手料理とヨーロッパ軒のソースかつ丼。仕事に厳しく、自分に厳しい福井市が生んだ塗装・リフォームのカリスマ親方。
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