10月23日
こんにちは。いつも私のブログを楽しみにご覧下さり、ありがとうございます。
福井で塗装職人・大工を自社で育成しているリフォームパンセの二代目・漆﨑隆一です。
今日は福井市木田のI様宅へテラス屋根の修繕で訪問いたしました。

お伺いすると、奥様が少し涙ぐんだ表情でこうお話しされました。
「主人が亡くなってから、少しずつ部屋を片付けていたんです。
ふとテラスを見上げたら、屋根の一部が割れていて…。
よく見ると、主人が自分で補修した跡があったんです。」

写真の通り、テラス屋根は落雪などでヒビが入り、
一部は割れて雨が入り込む状態になっていました。
でも、そこにはご主人がご自身でテープを貼り、
少しでも雨を防ごうとした跡がありました。
奥様は、「きっと私に心配をかけたくなかったんだと思います」と、
やさしく静かに話して下さいました。その言葉に私も胸が熱くなりました。

古くなったポリカーボネート板を新しいものに交換し、
光をしっかり取り込みつつ、雨風にも安心な仕上がりに。
ご主人が守ってこられた空間を、
これからも奥様が安心して使えるように、
そんな想いでご提案を作らせて頂きます。

話を終えて帰る際、ふと目に入ったのは、
以前リフォームパンセで描かせていただいた昆虫の絵入りのシャッター。
実はご主人は昆虫の研究をされており、
「子どもたちにも自然の楽しさを感じてもらえるように」と、
昆虫の世界を描いてほしいと頼まれたのが、もう10年以上前のことでした。
そのシャッターは今も色あせず、
まるでご主人が今も家を見守っているようでした。
リフォームパンセが大切にしているのは、
“いつものくらし。いつものしあわせ。” という想い。
今回のテラス屋根修繕もただ壊れたものを直すのではなく、
その場所に込められた家族の記憶を大切に残す工事。
奥様から最後にいただいた言葉が忘れられません。
「パンセさんがすぐ来てくれたので主人も安心してくれてると思います。」
そんな温かいお客様の想いに触れながら、
今日も私たちは“しあわせな暮らし”を支える仕事を誇りにがんばります。






