建築士が教える耐震リフォーム、選ぶべき業者の3つの基準

耐震リフォームで悪質な業者さんの話を聞きますが本当ですか?

残念ながら本当です。でも基準が分かれば失敗しませんね。

耐震リフォームで悪徳業者が多いという話を耳にします。業者がはびこる理由は2つ。

①高度の技術が要求されるとお客様は思っているため

 家の丈夫さに関わるものであるので知識が必要だとお客様は勝手に理解しています。
 それと補強を行っても試す機会はありません。
 つまり、知識がなかったとしても何となく納得出来る補強プランを提示、
 施工しておけば実際に強度が上がっていなくてもお客様は納得してしまうのです。

②ライバル業者が入りにくい市場のため

 耐震リフォームをするために相見積を取る方が実際には少ないのです。
 理由は前述の通り知識が必要だとお客様側は感じているため、
 その知識を持ち合わせた業者がどこか判断が出来ないからです。
 それと耐震診断をしリフォームプランを提示されると
 診断などで手間がかかっているのでとお断りしずらい雰囲気が出来てしまい、
 そのままリフォームを行ってしまうようです。

3つの基準、お教えします。

では、
どのような業者が安心出来るのでしょう。
一級建築士として3つの基準をお伝え致します。

1.建築士事務所登録のある会社である事


耐震診断は家の構造が理解出来ている建築士でなければ判断は出来ません。建築士は構造について勉強し試験を合格した者が資格取得しています。逆に言うと建築士でなければ構造について正確に理解は出来ないと言うことです。そして建築士事務所登録は建築士が設計、管理業務を業として行うために必要です。なので建築士事務所登録されている会社に依頼をすれば確かな診断が出来ます。

2.建設業許可を持っており自社施工が出来る会社である事


耐震補強は安心出来る家へ再び甦らせる工事。だからこそ安心出来る業者に施工をお願いしな刈ればなりません。耐震工事は一般的に500万前後の工事が多く、500万を超える場合は建設業許可がなければ請け負いできません。が、無許可業者でも施工していることがあるのです。無許可はつまり、国が最低限の経験、知識を要する業者出あることを認めた印です。よって、許可を得ていない業者での施工は論外。あと設計と施工が別会社の場合も注意してください。設計の意図を理解せず施工されたり、費用面で設計通りに施工しない場合があります。設計施工同会社なら費用等で設計変更する場合も意図が施工側に確実に伝わり、安心を下げずに施工が可能です。
あと施工業者でも下請けが入るような工務店型施工は上記のような問題が起きやすいため注意が必要です。

3.お客様のご希望に添った形でご提案出来る会社である事


耐震診断後の補強プランでよく聴く話として、補強が優先されてお客様の要望が反映されないという不満が多い様です。設計側としては使いやすさより人名が重いとの考えで補強プランをお出しするのです。でもそれだけではお客様はリフォームをしたいとは思わないのです。せっかくリフォームするなら補強もして住みやすさの夢も叶えたいのがお客様の思い。その思いに寄り添いながら耐震強度を上げていく、もしくは予算に合わせて部位だけ強度を高めて安全な場所を確保する、といった臨機応変なプランニングが出来るお客様のことを考えた会社を選びましょう。そして強引に進めてきたり、不安を煽るような会社とはよく検討してから決めるようにしてください。

最後に

今回は耐震リフォームの選ぶべき業者の3つの基準をお伝えしました。
耐震リフォームはお安い工事ではありません。ただ旧耐震基準のお宅にお住まいなら、今後起きる可能性がある福井地震に備えてリフォームは考えなければなりません。今回の内容を踏まえてぜひ安心出来る専門家へご相談下さい。

私たちリフォームパンセでも耐震診断、耐震リフォーム工事のご相談に乗らせて頂いておりますので遠慮なくお声掛け下さい。

ABOUT US
漆﨑 隆一
昭和47年生まれ。社南小・至民中・科学技術高等学校卒業。塗装歴30年。大工歴25年。携わった工事は7000件以上。一級建築士。全日本ベスト塗装店賞・最高金賞2回・金賞6回受賞。日本建築塗装職人の会会長とも親交が深く、塗装業界からも頼りにされている存在。趣味は仕事。好きな食べ物は奥様の手料理とヨーロッパ軒のソースかつ丼。仕事に厳しく、自分に厳しい福井市が生んだ塗装・リフォームのカリスマ親方。
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