こんにちは。福井市で56年間外壁塗装をしているペイントパンセ・2代目代表親方漆崎隆一です。
このページでは、皆様がとても気になっておられる『外壁塗装をしなければいけないケース』と『外壁塗装しなくても良いケース』を取り上げていきます。ご自宅の外壁塗装をするか否かがご理解頂けるはずです。
外壁塗装を行うための判断基準として、ぜひブックマークして必要な時に確認して下さいね。
□外壁塗装をしなくても良い外壁とは?
まず、外壁塗装をしなくて良い家があります。
それは外壁がレンガ・タイルのお宅。
その代わり、目地やタイル等の浮き部分を補修して浸水を防止しましょう。
瓦を外壁に張ってある場合も塗装は必要ありません。
こちらも目地からの浸水と瓦が釘留めの場合は釘の状態を確認して補修すれば大丈夫です。
これ以外の外壁材については塗装が必要です。
ただし、痛んでいない外壁に塗装をする必要はありません。
早めに塗装を行う方が長持ちするから、と痛んでいないうちに塗装をされる方も一部おられますが、塗料の性能が発揮されている間に新たな塗装を行うと剥離の可能性がありますのでお勧めしません。
塗装の目的は建物の寿命を延ばすことと二次的被害を防ぐこと
外壁塗装とは、もちろん美観を保つにする目的もあります。ですが、本来は建物を防水して寿命を延ばすことが目的なのをご存知でしたでしょうか?
塗装をしないと壁のひび割れや塗装の膜が劣化することで壁の内側に雨水が入り込み、 下地の柱を腐らせてしあまう、といった事態になるからです。(屋根の雨漏りは直接天井に落ちるので音やシミですぐに分かりますが、壁の雨漏りは外側のひび割れ位からしか判断 する事が出来ません。)
この状況に至ると材木は湿気を含み、白蟻を呼ぶ可能性もあります。さらに、いざ外壁塗装をしようと思った時に、塗 装だけでは済まないこともあります。
外壁塗装には、こうした雨漏りによる2次的被害の誘発を阻止する役目があります。
□外壁塗装が必要な外壁とは?
タイル以外の外壁は塗装が必要です。
が、痛んでいないのに塗装を行う必要はないのです。
では、どのような状態なら痛んでいると判断していくのかをお伝えしていきます。
どの素材も3つの判断条件で塗装すべきかどうか確認出来ます。
まずサイディングの場合、
①外壁をさわると手に粉が付くか(チョーキングを起こしているか)
②コーキングに隙間が開いていたり表面に細かなヒビが入っていないか
③外壁に黒ずみ、藻の汚れが付いていないか
モルタル壁の場合、
①外壁をさわると手に粉が付くか(チョーキングを起こしているか)
②外壁表面にひび割れが出ていないか
③外壁に黒ずみ、藻の汚れが付いていないか
板金壁の場合、
①板金の塗装が色あせてきていないか
②板金に錆が出ていないか(赤錆だけでなく白錆もです)
③板金にホコリや藻の汚れが付いていないか
木製壁の場合、
①木の塗装が抜けていないか、もしくは剥がれていないか
②木と木の間に隙間が出来ていないか、反りは出ていないか
③年輪部分を残して削られていないか
上記の3つのうち、2つが当てはまるようなら外壁塗装を考えましょう。
よく、外壁塗装は10年に1度とか、耐久年数に応じて塗り替えの時期を判断しましょう、と言われておりますが実際の外壁の状態で塗り替え判断する方が間違いありません。
外壁塗装をしなかったらどうなるの?
外壁塗装をしなければならない外壁を塗装しなかった場合、どうなるのでしょうか。
実際、次の順番で問題が起きて来ます。
1.雨漏れが発生する
外壁が劣化してくると素材の防水性がなくなります。外壁から雨水が染み込む事で外壁材が朽ちてきたり、反りや隙間が出来る事で内部に浸水し雨漏れしてしまいます。
それだけでなく、ヒビ割れやコーキングにも隙間が出来、ここからもダイレクトに内部に浸水していきます。
最初の頃は浸水しても部屋内の雨漏れはすぐにはしません。理由は室内に行くまでに防水シートや断熱材、材木や石膏ボードと言った色々な材料が水で染み、内部まで到達しないからです。
その後、さらに浸水が続くと各材料の含水が許容量を超え、内部に浸水、雨漏れとなって現れてしまうのです。
つまり、室内に雨漏れが出てきた時には多くの材料が傷んでいると言う事になるのです。
2.構造体の腐食、そしてシロアリ被害が発生する
内部に浸水した時点で、建物の構造体、特に木造の場合は木に水が染みてしまいます。構造体を含め、内部に浸水し含水した水は乾燥しにくい状態でベタベタしています。
そんな状態の所にまた雨が降れば、また湿ってしまうこととなり乾燥どころではなくさらに水分を含む事になって常に濡れた状態になってるのです。
そうなると構造体は少しずつ腐ってきてしまい、ボロボロになっていきます。
それと同じくして湿って柔らかくなった木はシロアリの好物であるので被害が出てしまうのです。実際に2階からの雨漏れが原因で、2階までシロアリの被害が出たお宅も私たちが施工に携わったお宅で見ています。
3.資産価値が下がってしまう
構造体が痛み、シロアリの被害も出てしまってる住宅は、いつ倒壊してもおかしくない状態となります。そのようなお宅は資産価値が極端に下がってしまいます。
もしもこの状態でご自宅を売りに出されたとしても、買い手はまず付きません。修繕費用に多くのお金がかかってしまうので、よほど場所が良いなどの条件が揃わない限り、買い手側は別の物件を選ぶ事でしょう。
価格は塗り替え時期で変わります
痛みが激しくなってから外壁塗装をお考えになる方も実際多くおられますが、時期を逃して劣化が進んでからの外壁塗装は適切な塗り替え時期と比べて、多くの修繕費用が発生してしまいます。
逆に痛んでいないのに定期的に塗り替えるのも、1回当たりの価格は抑える事が出来るのですが、長い目で見たトータルコストとしては費用が多く発生している事となってしまうのです。
外壁塗装をお考えなら、状態を確認してベストな時期に信頼のおける専門家に一度ご相談下さい。