ペイントパンセが教える外壁塗装の予算を抑える方法【有料級】

外壁塗装は一生のうち何度も行う事ではありません。多い方で2~3回程度です。

その上、大きなお家の改修工事なので、意外と補修箇所があったり、様々な材料にも値段がかかったりすることもあるので、一般のお客様が想像しているよりも多くのお金がかかる可能性があるのが外壁塗装なのです。

そこで今回は、ペイントパンセの二代目代表親方の漆﨑隆一が30年以上の外壁塗装工事経験に基づいて、予算を抑える方法をお伝えします。

これから外壁塗装をお考えの方には必見の知識となりますし、このページをしっかりと理解していただくことで、同じ外壁塗装工事を行ったとしても、30万円程度の差は生まれると思いますので、ぜひ本ページはブックマークして、繰り返しお読みくださいね。

(その上で、ペイントパンセにご依頼いただければ嬉しいですが♪)

では、さっそくはじめましょう。

1.予算を抑えるためにはまず費用の内訳を知ること

外壁塗装に含まれる費用の内訳は4種類

外壁塗装では、主な費用は塗料ですが、それ以外にも費用がかかっています。

まず必要なのは、材料費です。
ここには、塗料にかかる費用はもちろん、塗料がはねるのを防ぐための養生シートや壁の隙間を充填するシーリング剤などにかかる費用も含まれます。
この材料費は費用全体の30パーセント程度であることが一般的です。

次に、足場代も必要です。
外壁塗装の工事中には、住宅の周りに足場を建設します。
この費用も、費用全体の20パーセント程度かかります。

そして、人件費もかかります。
これは塗装する職人さんや、外壁塗装工事に関わる全ての人の労働に対して支払われる費用です。技術力の高い職人ほど人件費が高い傾向があることを覚えておきましょう。
この費用は費用全体の40パーセント程度です。

また、塗装会社が現場に向かうまでの交通費や事務手数料などの諸費用にもお金がかかります。諸費用についても費用全体の10パーセント程度が含まれています。

見積内容というのは上記の要素が含まれて出来上がっています。


では、その上で抑えて良い費用と抑えてはいけない費用がありますので順番に見ていきましょう。

2.その上で抑えて良い費用・いけない費用

抑えて良い費用

足場代

まず、抑えて良い費用は足場代です。
足場代は作業を行うためにどうしても必要なものとなりますが、工事が終わればなくなってしまうものです。もちろん、職人に危険を冒す様な足場ではいけませんが、安全で手頃であるなら問題ありません。

では、どう抑えていけば良いかお教えしましょう。
塗装会社は少なくとも数社の足場業者を協力業者として抱えています。通常、見積額はこの足場業者間の平均値で出していますので『一番お安くなる足場業者で見積を出して下さい』とお願いすれば、いくらか時間は頂くことになりますが、通常見積より最大で5万円程度の差は出てくることでしょう。

この足場価格の相談は見積を依頼した時に話をするのがベストです。なぜなら、後からお願いするとそれだけあなたの貴重な時間も余計に取られてしまいますし、再見積が出てくるまでも時間がかかってしまいます。

それと、事前に話しておけば、最初からお安い価格での見積価格となっているので後から言いにくいことをお話しする手間が省けます。

諸費用

次に抑えて良い費用は諸費用です。
諸費用、つまり塗装に係わる事務的な手間代と塗装会社の利益となってきます。もちろん、利益ですので全て削ることは不可能ですが、抑えて頂く事は可能です。

その方法は、施工時期を塗装会社に任せることです。客様の多くは工事契約をしたら、途端にすぐに工事をして欲しいとなるものです。当然です、早くキレイになった姿を見たいと思うのは当然ですから。

でもその気持ちを抑えて、『一番手の空いてくる期間でやって貰えばいいから、勉強した価格で出して欲しい』と話をしてみましょう。必ず業者はその気持ちに応え、予算もなるべく抑えたプランをお出ししてきたり、ワンランク性能の高い塗料を使用して同価格で工事を行うことを約束してくれたりすることでしょう。

その代わり、工事までには数ヶ月は待つことがあるかもしれません。
その分、予算を抑えてていねいな工事を行ってくれるはずです。手が空いている時期ですので、職人を遊ばせることを嫌がる自社職人が在籍する会社であるなら、いつも以上に手をかけてくれます。

この手の空いてくる時期、繁盛店であるなら冬の時期だけです。冬もある程度の工事施工を依頼されているはずですが、職人に余裕が出来てくるためお引き受けする事があります。

人件費

最後にもうひとつ抑えて良い費用、それは人件費です。
え、と思われた方もおられるはずです。人件費を抑えると良い工事が出来なくなるからです。でも簡単に抑える方法があるのです。それは経験豊富で技術力のある塗装会社にお願いすることです。

もちろん、職人の給料は技術に応じて高くなるのですが、それ以上に効率よく確かな工事施工を行う事ができるので、結局は割安になっていくのです。
費用を比べた場合に、極端に高い、もしくは安い場合は必要以上に能力の低い職人を多く抱えていたり下請への発注価格が一般的ではない可能性が高いです。

抑えてはいけない費用

塗料

では抑えてはいけない費用、それは塗料です。
塗料は外壁の耐久年数を大きく左右する材料であるので、値段ではなく性能で選ぶべきものです。なので塗料の耐久年数や付加機能、仕上がりを総合的に判断し、価格に見合ったものかを他の塗料と見比べながら選定していきましょう。

材料代

もうひとつ抑えてはいけない費用があります。それが材料費です。
まず、汚れ防止のための養生材ですが、この材料費を抑えてしまうと御自宅が汚れてしまう可能性が高まります。外壁はキレイになっても、家の周りのコンクリートや大事にしているお花や樹木に塗料が付いてしまいキレイにしたのか汚したのか分からなくなってしまうのです。
なので養生材などの材料代を抑えない様にしてください。

ただ、業者のいいなりで材料代を計上して頂くだけではなく、足場下の土間に行うブルーシートの養生材や職人が自分の足下を汚さない様にするためや材料置き場に使う布シート等は何度も利用出来るものですので、この様なシートの再利用をされているのか見積を依頼する時に最初に確認しておきましょう。再利用していると話してくれる業者なら、その分の費用はしっかりと抑えて計上してくれているはずです。

材料代にはもうひとつ、シーリング材もあります。こちらも塗料と同様に材料の性能が耐久性に繋がる材料となりますので、材料での費用は抑えてはいけません。ただし、コーキングも下手な職人が行うと目地から溢れるくらいのコーキングを打ち、ヘラで抑えた時にそのほとんどを取り除いて捨ててしまうので技術力の高い会社で行う方が結果的に材料費は抑えられることになるのです。

3.ペイントパンセが考える予算を抑えた外壁塗装プラン例

例1)築10年前後

建てて10年前後のお宅の場合、確実に痛みが激しい場所に費用をかけていきます。
例えば破風板、中間の帯部分は痛みが早く出てくる場所ですので補修、塗装をしっかりと行う様に進めていきましょう。

しっかりというのは下塗り中塗り上塗りの3工程を行うことです。この時に破風や帯は脚立では施工出来ないので足場が必要となりますため、外壁も塗装を行うと良いでしょう。

その場合、サイディングであればクリア塗装、モルタル壁ならシーラーレスタイプの2回塗り塗料での外壁塗装も一緒に行うと費用を抑えながら耐久性を高めることが出来ます。

例2)築20年前後

建てて20年近くなり、まだ一度も塗装されていないお宅ですと外壁には汚れとチョーキングが起き、塗り替え時期が来ています。新築時のコーキングも表面の割れや隙間がでているはずですし、木部があるお宅なら色はかなり抜けてしまい年輪部分で凹凸ができはじめているでしょう。

ただし、まだ外壁の素材が痛むまでには至っていない事が多いので、目立った補修はせずに外壁塗装は3回塗りを行い、コーキングは打ち替えを行うのがベストです。

もし外壁等で痛みが目立つ所がある様なら、その部分だけパテなどで補修を行って貰いましょう。木部は浸透性の木材保護塗料でも耐久性の高いものを厳選して使用する事で外壁と耐久年数を合わせていきます。

例3)築30年前後

建てて30年間手をかけていないお宅の場合は全体的に痛みが進行しています。外壁の塗装はもちろん痛んでいるのですが、外壁の素材も痛んでいる事があります。

他にも雨樋も日焼けして白く劣化していたり、軒天にはシミが出ることもあります。外壁の素材が痛んでいる場合は外壁自体を張り替える必要がありますので、痛んだ面の張り替えもしくは上張り工事と塗装工事を行いましょう。雨樋は交換し、破風は雨樋撤去時にしっかりと塗装を行います。

傷みが少ない外壁部分も確実に下地を強化出来る下塗材を使用して素材の耐久性を高め、上塗りは二液タイプで塗装面自体を強固にしておく方が一度痛んだ素材を保護出来ます。

木部がある場合は、木に染み込むだけでなく表面に塗膜が出来る保護塗料を使用して期の劣化を防止しましょう。



これらはあくまで一例です。あなたのお家の外壁塗装の予算を抑えるプランは
信頼出来る専門家に一度ご相談下さい。

ABOUT US
漆﨑 隆一
昭和47年生まれ。社南小・至民中・科学技術高等学校卒業。塗装歴30年。大工歴25年。携わった工事は7000件以上。一級建築士。全日本ベスト塗装店賞・最高金賞2回・金賞6回受賞。日本建築塗装職人の会会長とも親交が深く、塗装業界からも頼りにされている存在。趣味は仕事。好きな食べ物は奥様の手料理とヨーロッパ軒のソースかつ丼。仕事に厳しく、自分に厳しい福井市が生んだ塗装・リフォームのカリスマ親方。
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