[福井の塗装職人が教えます]外壁塗装をDIYすると費用はいくら?

「DIYで外壁塗装をするつもりだけど、全体の費用はいくらくらいだろう?」
「DIYした方が業者に塗装してもらうよりどれくらい安いの?」
ご自身で外壁塗装をDIYしようと思ったとき、やはり費用の面が気になりますよね。
でも具体的に何をそろえれば良いか、道具にどれくらいの費用がかかるのか、正確にわかる方は少ないかと思います。
そこで今回は、外壁塗装をDIYする際の費用はどれくらいになるのか、さらに外壁塗装をご自身で行ううえでの注意点をいくつかご紹介します。

□自身で外壁塗装をした場合と、業者に頼むときの費用の差

*外壁塗装を業者に頼んだときの費用

一般的に、外壁塗装を業者に依頼すると60~120万円ほどかかると言われています。
屋根塗装も一緒に行うと80~150万くらいになるでしょう。
その価格の内訳は、以下のようになっています。

・塗料代 20% 
・足場代 20%
・施工費(人件費) 30%
・利益 30%

内訳は業者によって多少異なりますが、大まかにはこれくらいだと把握しておくといいかもしれません。

*自身で外壁塗装をした場合の費用

次にDIYをするときの道具の予算を計算しましょう。
そろえる道具や足場などをあげると、以下のようになります。

・下塗り塗料 20,000~50,000円
・中塗り・上塗り塗料 100,000円~
・高圧洗浄機 10,000~20,000円~
・コーキング材 500~1,000円
・マスカー(ビニールシート+マスキングテープ) 300円~
・刷毛・ローラー 500~1,000円
・ブラシ500円〜
・バケツ 100〜300円
・中性洗剤 1,000〜3,000円
・サンドペーパー 200円〜
・ヘルメット 2,000〜10,000円
・安全帯 4,000〜15,000円
・足場 100,000〜200,000円

これらを合計すると、239,100〜401,300円となります。
もうすでに持っているものもあるかもしれませんが、最低でもこれらをそろえる必要があります。
塗料などはホームセンターで簡単に手に入るかと思いますが、足場などは専門の業者に依頼する必要がありますので、あらかじめ調べておきましょう。
「はしごでいいのでは?」と思う方もいるかと思いますが、落下の危険がありますので、足場は必ず設置してもらいましょう。
足場の設置・解体は資格が必要な作業ですので、必ずご自身でやろうとせずに、足場の仮設工事を行っている業者に依頼するようにしましょう。
業者に依頼する場合と、自身で外壁塗装をする場合、結構お値段が違うことがわかります。
業者に依頼するとどうしても、施工費(人件費)や業者側の利益の部分でお金がかかります。
その分、DIYでやればお金は安く済ませられるでしょう。

□DIYで外壁塗装をする際に気をつけたいこと

DIYは全体的にいくらかかるのか踏まえたうえで、作業を進めていくときに注意すべき点をいくつかご紹介します。
外壁塗装をご自身ですると決めた方の中には、はじめてDIYをする方や、あまり塗装自体に慣れていないという方がいらっしゃると思います。
以下のように注意できるところは注意しつつ、コツコツと作業を行いましょう。

*塗料選びを適当に終わらせない

費用の面が気になるからといって、「一番安い塗料にしよう!」と決めてしまうのはNGです。
塗料選びは仕上がりに大きく影響します。
塗料は、その中に含まれている樹脂によって耐久性が変わってきます。
樹脂が安いものはお値段も安いのですが、耐久性が低いです。
安いことも確かに大事ですが、長持ちする方がいいと思っている方が大半だと思いますので、ここは塗料の種類をしっかり見極めて選ぶようにしましょう。
塗料は以下のような種類があります。

・アクリル塗料  耐用年数:約3~5年 
値段が安く、耐用年数が短いので定期的に塗り替えをしたい方向きの塗料です。

・ウレタン塗料  耐用年数:約5~7年 
一般的によく使われている塗料です。 
ひび割れ防止にも使用されるが、長期的な外観の維持は期待できません。

・シリコン塗料  耐用年数:約7~10年 
価格と機能のバランスがとれた塗料で、現在住宅外壁で最も多く使用されています。
カラーバリエーションが豊富です。

・フッ素塗料  耐用年数:約10~15年
コストは高いが、塗膜の寿命が長く耐久性に非常に優れています。
変退色や艶引けもない、一般的には最高レベルの塗料です。

・無機塗料  耐用年数:約10~15年
無機質のガラスが塗料に混ぜ込まれており、非常に耐久性が高い塗料です。
強い紫外線などから住宅を守り、塗膜自体の劣化も防ぐが、コストが高いのが難点でしょう。

それぞれ耐用年数が違っていますが、もちろん耐用年数が長いものほど費用は高くなります。
おすすめは、フッ素塗料や無機塗料です。
高コストにはなりますが、長持ちしますので、塗り替えする頻度も少なくできます。
また、外壁塗装をDIYで行う際には、水性塗料がおすすめです。
なぜかというと、臭いがそこまできつくなく、はじめての方でも扱いやすいからです。
油性は、はじめての方にとってはとても扱いにくいので、材料をそろえるときに確認しましょう。

*施工に失敗するなどの理由で、塗膜が数年ではがれてしまう可能性がある

あまり外壁塗装に慣れていないのであれば失敗はつきものです。
はじめてDIYをするということであればなおさら、施工がうまくいかないこともあるかと思います。
場合によっては施工不良で、2、3年で塗膜がはがれることもよくあります。
DIYで塗装をするのは楽しいことではありますが、リスクもあります。
それをきちんと踏まえたうえで、なるべく失敗しないよう慎重に作業を進めましょう。
もしも不安があるようでしたら、最後は業者に頼ってしまうのも手でしょう。
最初に解説した通り費用はかかってしまいますが、プロにお任せするわけですので、お金を出した分、納得いくように仕上がるかと思います。

□まとめ

今回は外壁塗装をDIYで行ったときの費用や、ご自身で塗装を行うときの注意点などをご紹介しました。
費用の面から考えても、DIYは業者に頼むよりも安く仕上げられますので、費用をとにかく抑えたいという方、楽しんで塗装をしたい方にはおすすめです。
ただ楽しくできる分、施工に失敗するリスクもありますので、困ったときは業者に依頼するのも一つの手です。
費用のことも視野に入れつつ、ご自身に合った方法を考えてみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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ABOUT US
漆﨑 隆一
昭和47年生まれ。社南小・至民中・科学技術高等学校卒業。塗装歴30年。大工歴25年。携わった工事は7000件以上。一級建築士。全日本ベスト塗装店賞・最高金賞2回・金賞6回受賞。日本建築塗装職人の会会長とも親交が深く、塗装業界からも頼りにされている存在。趣味は仕事。好きな食べ物は奥様の手料理とヨーロッパ軒のソースかつ丼。仕事に厳しく、自分に厳しい福井市が生んだ塗装・リフォームのカリスマ親方。
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