福井の塗り替えには断熱塗装ガイナ


一般的な塗料は、「外壁の表面を綺麗にする」「長持ちさせる」といった効果がありますが、
ガイナ(商品名です)という塗料はそれらの性能に加え、「断熱効果」「遮熱効果」を持っています。
省エネ塗料としても知られており、外壁塗料の選択肢の1つに入れた方もいらっしゃるでしょう。

しかし、断熱塗料ガイナが断熱性や遮熱性を持っていることは分かっても、それ以外のことはよく分からない方もいらっしゃるかと思います。
そこで今回は福井にピッタリの外壁塗装、断熱塗料ガイナについてご紹介します。

断熱塗料ガイナとは

断熱塗料ガイナは、元はJAXAのH2ロケットの先端に塗られていた塗料です。
それを一般建築用に改良し、外壁塗料として使われています。

宇宙空間でロケットが浴びる太陽光は、非常に強い光です。
そこで、その強い光を遮りつつも、ロケット内部で過ごしやすい温度にするための塗料として開発されました。
そのため、この塗料の中には断熱材や遮熱材のような効果を持っている材料が含まれています。
省エネ効果もあるため、非常に良い外壁塗料だと言えるでしょう。

断熱塗料ガイナのメリット

断熱塗料ガイナのメリットは、主に3つあります。

1つ目は、断熱効果です。
前述したように、断熱塗料ガイナは断熱効果が高いです。
断熱とは、屋内の温度が外の温度の影響を受けないようにする性能のことを指します。

断熱性能が高ければ高いほど、夏や冬といった極端に温度が上がったり下がったりする季節も過ごしやすくなるでしょう。
また、外壁塗装用の塗料だけではなく、屋内用もあるため、断熱効果を高めたい方は室内にも断熱塗料ガイナを施すと良いでしょう。

しかし、外壁の内側に断熱材を入れたり、窓のリフォーム工事をしたりするよりは効果が少し薄いため、注意しておきましょう。

2つ目は、遮熱効果です。
遮熱効果とは、太陽光を浴びてもそれを反射して熱が発生することを抑える性能のことを指します。
この遮熱効果がある塗料で外壁塗装をすると、太陽光を長い時間浴びても反射して熱を逃がしてくれるため、夏でも快適に過ごせます。

しかし、断熱塗料ガイナの選んだ色によって遮熱性能は変わってきます。
遮熱性能が高めの方が良い場合は、できるかぎり白色に近い色を選びましょう。

3つ目は、防音、遮音効果です。
断熱塗料ガイナには音の振動を分散する性能が含まれており、これを外壁に塗ると人の話し声や車のエンジン音といった外での物音が聞こえづらくなる効果があります。
外部の音を軽減させたい方には、断熱塗料ガイナがおすすめです。

断熱塗料ガイナのデメリット

断熱塗料ガイナには断熱性や遮熱性といったメリットがありましたが、デメリットも存在します。
ここでは、断熱塗料ガイナのデメリットを5つご紹介します。

1つ目は、断熱塗料ガイナは大手の塗料メーカーに比べて最近製造された塗料であることです。
ガイナの塗料が公開されたのは2006年ぐらいのことであり、これはガイナの塗料が販売されてからまだ20年ほどしか経っていないことが暗示されています。
歴史が浅いため品質が悪いといった意味ではありませんが、歴史ある塗料と比べるとガイナ塗料はまだまだ未知な塗料です。

2つ目は、断熱塗料ガイナは多少のにおいがあることです。
外壁塗装用の塗料には、水性塗料と油性塗料の2種類があります。
水性塗料はにおいが少ないため、シンナーの刺激臭がする油性塗料よりも人気で使われやすいです。

なお、断熱塗料ガイナは油性塗料のようなシンナーのにおいはしませんが、多少のにおいがあります。
どれくらいのにおいなのか気になる方は、外壁塗装会社にあらかじめ確認しておきましょう。

3つ目は、断熱塗料ガイナを用いる外壁塗装は施工費用が高額なことです。
外壁塗装用の塗料として最も選ばれやすいシリコン系塗料と比較すると、断熱塗料ガイナは1.5~2倍の費用がかかります。
ガイナ塗料の費用や耐用年数はフッ素と同程度であるため、どちらが良いか迷った場合は、外壁塗装の目的や予算を考慮しましょう。

4つ目は、断熱塗料ガイナはツヤが少ないことです。
一般的に、外壁塗装用の塗料は、ツヤの度合いを段階ごとに選べます。

しかし、断熱塗料ガイナはツヤなしのものしか現在は製造されていません。
人によってはツヤなし塗料を好む方もいると思いますが、ツヤには汚れをつきにくくしたり、塗料を長持ちさせたりする効果があります。
そのため、ツヤありの塗料を使いたいと考えている方は、外壁塗装に断熱塗料ガイナを使うことは避けた方が良いでしょう。

5つ目は、断熱塗料ガイナで仕上げた塗装は汚れが付きやすいことです。
前述したように、断熱塗料ガイナはツヤなしのものしか選べないため、ツヤあり塗料の効果である「汚れをつきにくくする」効果がありません。
そのため、断熱塗料ガイナを塗った後には雨風やホコリの汚れが付きやすいです。

汚れが付いた外壁は放置しておくとカビの発生にもつながるため、定期的に掃除する必要があるでしょう。

6つ目は、断熱塗料ガイナは色の選択が限られていることです。
外壁塗装用の塗料は多くのメーカーが手掛けているため、色の選択肢も非常に豊富です。

しかし、断熱塗料ガイナは1つのメーカーのみで製造されているため、52色の中からしか選べません。
52色でも多いと感じる方はいるかもしれませんが、例えばシリコン系塗料を製造しているメーカーは多いため、様々なメーカーから好みの色を吟味できることを考えると、選択肢は少ないと言えるでしょう。

断熱塗料ガイナの耐用年数

断熱塗料ガイナの耐用年数はフッ素塗料と同程度の15~20年に設定されています。

しかし、一般的に20年持つ塗料は珍しいため、断熱塗料ガイナの実際の耐用年数は少なく見積もって「15年」と考えておくのが良いでしょう。

新築の場合、塗料はアクリルやウレタン塗料で塗られていることが多いですが、それらの塗料に比べると断熱塗料ガイナは長持ちしやすい塗料です。
ツヤなし塗料しか販売されていないのはデメリットですが、他の塗料に比べてツヤがないため、劣化しているかが分かりにくく、常に新鮮さがあります。

もちろん、劣化しているかが分かりにくいと、メンテナンスが必要か分かりづらいといったデメリットにも受け取られますが、そういった点で断熱塗料ガイナは他の塗料と比べて長持ちする印象があるのです。

断熱塗料ガイナは扱いにくい塗料

実は、職人から見て断熱塗料ガイナは、他の塗料と比較すると塗りにくい塗料と言えます。
断熱塗料ガイナに含まれているセラミックビーズといった材料は、一定の間隔で混ぜた後に使わないと均一に塗れません。
これは最初だけの作業ではないため、休憩時間後でも混ぜなおす必要があります。
断熱塗料ガイナの塗り方のコツを知らない職人や技術力の不足している職人が塗装すると
断熱性能と仕上がり感にムラが出来てしまいます。

まとめ

今回は、断熱塗料ガイナについてご紹介しました。
断熱塗料ガイナは、通常の塗料に加えて断熱性や遮熱性を併せ持つことから人気がある反面、汚れが目立ちやすい、費用が高いといったデメリットがあります。
これらのメリット、デメリットを考えながら自分に合った理想の塗料を見つけましょう。
大切なお家を長く・綺麗に保つために、塗り替えリフォームをご検討の場合は、
信頼のおける専門家に一度ご相談下さい。

ABOUT US
漆﨑 隆一
昭和47年生まれ。社南小・至民中・科学技術高等学校卒業。塗装歴30年。大工歴25年。携わった工事は7000件以上。一級建築士。全日本ベスト塗装店賞・最高金賞2回・金賞6回受賞。日本建築塗装職人の会会長とも親交が深く、塗装業界からも頼りにされている存在。趣味は仕事。好きな食べ物は奥様の手料理とヨーロッパ軒のソースかつ丼。仕事に厳しく、自分に厳しい福井市が生んだ塗装・リフォームのカリスマ親方。
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