2023/03/06
こんにちは、ハイクオリティ・デザインリフォームパンセ
代表取締役、漆﨑隆一です。
天井から「パキッ」と音がして困っていませんか。
もしかしたら、それは「家鳴り」と呼ばれる現象かもしれません。
家鳴りは、家の構造上の問題から発生することもあり、早めの対策が必要です。
そこで今回は、家鳴りの原因と対策についてご紹介します。
□天井からパキっと音がする?家鳴りが起こる原因
家鳴りが発生する原因には、以下のものが挙げられます。
・気温と湿度
・建物の重心
・地震
・建材の不調和
木造建築の家における家鳴りは、「湿度の変化」によって生じます。
木材には、湿度が高い環境下では水分を吸い込んで膨張し、湿度が低い環境下では水分を放出して縮むという性質があります。
この、「木材の伸び縮み」が家鳴りの原因になるのです。
鉄筋コンクリート造の家における家鳴りは、「気温の変化」によって生じます。
金属には、気温が低いときには縮み、気温が高いときには膨張するという性質があります。
木材と同じように、「金属の伸び縮み」によって家鳴りが発生するのです。
家の一部分に重い家具を重点的に置いてしまうと、建物の重心がずれてしまい、家鳴りが発生することもあります。
特に、古い木造建築の家に起こりやすい現象です。
地震の揺れで地面が傾いてしまうと、建物の一部に力が集中してかかるので、家鳴りが発生することもあります。
人間では気づけない程度の揺れでも地面は傾いてしまうのです。
新品の建材には水分量が多いですが、建築してから年数が経過するごとに乾燥していきます。
新築から数年経つと、建材から水分が抜けて縮むことでこすれ合い、家鳴りが起こります。
□家鳴りが起きたときの対処法
*家の温度と湿度を調節する
室内と外部の気温差が大きければ大きいほど、家鳴りは起こりやすいです。
エアコンや外部気温の変化による湿度の変動が、家鳴りの原因になります。
エアコンをきかせすぎないことや、湿度を60パーセント程度で保つことが大切です。
*耳栓をする
短期的な対策であれば、耳栓をして家鳴りの音を聞こえないようにすることも効果的です。
しかし、長時間の使用は耳の炎症や聴力への問題を引き起こす可能性もあるので、注意しましょう。
また、インターホンや町内放送など、日常生活で必要な音を聞き逃してしまう恐れもあります。
*調査を依頼する
構造上の問題で家鳴りが発生している可能性もあります。
音を我慢し過ぎても精神的に良くありませんし、欠陥を放置することも良くありませんね。
特に、古い家での家鳴りがひどい場合は、注意が必要です。
一度、工務店や施工会社での調査をおすすめします。
□まとめ
家鳴りが発生する原因には、以下の4つが考えられます。
・気温と湿度
・建物の重心のズレ
・地震
・建材の不調和
家鳴りが発生してしまった場合の対策として、「家の温度と湿度を調節する」「耳栓をする」「調査を依頼する」などを検討すると良いでしょう。
この記事はリフォームパンセ、建築士の漆﨑隆一が責任を持って書かせていただきました。
次回も福井市、鯖江市にお住まいの皆様にお役に立てる情報を書かせていただきます!