外壁塗装は、一度行うとそのまま数十年過ごすことになりますが、失敗してしまうと、自分の好きではない家に帰ることになり、ストレスになってしまいます。
やり直すにしても、施工時間もかかる上追加で費用がかかってきてしまいます。
そこで今回は、外壁塗装の失敗例や失敗しないためのポイントを紹介します。
以前外壁塗装で失敗した方や、これから初めて外壁塗装を計画している方は、ぜひ参考にしてください。
□外壁塗装の失敗例と対処法について
1つ目は、外壁塗装後すぐに剥がれや装膜に膨れが出てしまった例です。
工事後すぐに膨れや剥がれの症状が出てしまった場合は、補修を頼むことをおすすめします。
工事直後の症状は工事内容などの不備でおこるので施工後は注意しておきましょう。
2つ目は、外壁の色にムラが出てしまった例です。
角度や、光の当たり方から見えるムラは、塗り直しをしてもらうことが難しいですが、明らかにムラができている場合は塗り直しを依頼することができる場合があります。
色ムラの原因が光などではない場合は業者に頼むなど対処するようにしましょう。
3つ目は、仕上がりがイメージと違ったという例です。
依頼時に、色を決めて施工してもらった後に気に入らなかったという理由のみでは、塗り直しを依頼することはまず無理だと考えておきましょう。
どうしても気に入らない場合は別料金を支払って塗り直しをしてもらうしかありません。
4つ目は、依頼した塗装業者の対応が悪かったという例です。
一般の方が手抜き工事なのかどうか見極めるのは難しい場合があるので、塗装後すぐに不具合があった場合などは塗装業者に相談したり専門機関に聞くようにしたりしましょう。
早めに相談をして対処法を見つけるようにしましょう。
5つ目は、外壁塗装が原因で隣人トラブルになってしまったという例です。
工事現場への関係者の出入りや、物音、ニオイなどが原因で隣人トラブルに発展してしまうことがあるので、指摘を受けてしまった場合は早急に謝罪をするなど対処しましょう。
事前にニオイなど迷惑をかける場合がある旨を話して、断りを入れておきましょう。
外壁塗装で起こった失敗例を5つ紹介しましたが、対処法を踏まえておくことで失敗してもすぐに対処に取り掛かることができるので、確認しておきましょう。
1つ目は、外壁塗装の失敗は業者に相談することです。
施工後すぐに異常がおきた場合や、色ムラが明らかな時は、業者に落ち度がある事柄なので対処してくれる場合が多いので、なるべく早く業者に相談するようにしましょう。
業者に落ち度があるかどうかわからない場合は専門機関への相談も検討しましょう。
2つ目は、工事以外の失敗は自分で対処法を考えることです。
色選びや仕上がりに満足がいかなかった場合や、隣人トラブルに関しては、業者に頼りきりにせず自分で対処法を考えるようにしましょう。
対処できない場合もあるので、絶対に実現したいことは依頼時に確実に伝えましょう。
3つ目は、外壁塗装の失敗を相談できる専門機関を利用することです。
消費生活センターや、住まいるダイヤルという、外壁塗装に関する失敗や疑問を相談したり、第3者の意見を聞くことができる機関があるので活用するようにしましょう。
専門の相談口なので、何か解決口を見つけてくれるかもしれません。
□外壁塗装のよくある失敗例について
1つ目は、塗装費用が思ったより高額になってしまった例です。
家の外壁の症状などが原因で費用が上がってしまう場合もありますが、業者が悪徳業者だったり、見積もりをせずに行ったりした時に費用が高額になる場合があります。
事前見積もりなどをきちんと行い、信頼できる業者に頼むようにしましょう。
2つ目は、満足した仕上がりにならなかったという例です。
カラーサンプルなどを使ったシミュレーションがよくできていないと、外壁塗装が終わった時に満足のいく仕上がりにならないことがあるので事前にしっかり見ておきましょう。
カラーサンプルはなるべく大きなものを頼むようにしましょう。
3つ目は、隣人トラブルに発展してしまったという例です。
事前に、迷惑をかけてしまうかもしれないと断りを入れておくようにしましょう。
現場管理のできていない業者だと、隣人に迷惑をかけてしまう場合があるので塗料が飛ぶと困る場所などを事前に業者と確認しておくようにしましょう。
4つ目は、施工ミスによって仕上がりが悪くなってしまったという例です。
下地処理が不十分だったり、手抜きをする業者に依頼してしまうと、思った通りの仕上がりにならない上に、不備があった箇所を改めて修繕しなければならない場合があります。
複数の業者を見て、手抜きをしない業者を見極めるようにしましょう。
□失敗事例でよくある原因について
1つ目は、ペンキのはみ出しです。
塗装すべきでないところにはみ出てしまったり、はみ出た部分が目立ってしまったりするという失敗例があります。
養生がしっかりできていないのが原因なので、手抜きをしない業者を選びましょう。
2つ目は、塗料の厚みやたれです。
せっかく好きな色やこだわりの壁にしても、塗料のたれが見られると印象が台無しです。
塗料のたれの原因は、職人の知識や技量不足と、厚塗りが原因なので塗料の特徴をよく理解した職人に頼むか、職人の管理がしっかりしている業者に依頼しましょう。
3つ目は、シーリングの打ち替えです。
サイディング外壁でよく見られる、ゴム素材のつなぎ目の打ち替えを手抜きされてしまう場合があるので、しっかり確認してメンテナンスするようにしましょう。
高いところなど見づらい部分は特に注意しましょう。
4つ目は、屋根の塗装です。
予算などを理由に屋根の塗装を後回ししてしまうと、屋根を塗るために改めて足場を組むなどした大掛かりな工事が必要になるので同じタイミングで塗装しましょう。
屋根素材の劣化につながるのでしっかりメンテナンスするようにしましょう。
□外壁塗装で失敗しないためのポイントについて
1つ目は、依頼する業者を見極めることです。
依頼する前に、評価や、施工方法、保証など、細かい部分も含めた情報をしっかり調べて不安な点を残さないようにしましょう。
ネットでわからない情報は直接聞くこともおすすめします。
2つ目は、契約はじっくり考えてからすることです。
期日までに契約すれば安くなるといったような契約を急かす業者は注意しましょう。
慌てて契約をして満足のいく家にならなかったり、失敗したりしたら元も子もないので、契約前に業者はきちんと調べて選ぶようにしましょう。
3つ目は、担当者との連絡はマメにすることです。
密に連絡を取ることで、情報の行き違いや失敗を防ぐことができます。
塗料が違っていたというような大きな問題も起こりかねないので、依頼した業者とはマメに連絡をとって満足のいく家に仕上げてもらうようにしましょう。
4つ目は、塗装の知識をつけることです。
外壁塗装が失敗しないように業者を選ぶことも重要ですが、自分自身で知識をつけておくことも、業者の言うことを鵜呑みにしないためにとても重要です。
専門知識を全て入れる必要はありませんが、要所要所の注意点は把握しておきましょう。
□まとめ
この記事では、外壁塗装の失敗例や原因、対処法などを紹介しました。
外壁塗装は頻度も数十年に一度ほどと、一度施工をしたら期間があくので失敗をしないようによく確認して進めるようにしましょう。
計画から依頼や施工まで時間がかかってしまいますが、失敗しないためにも手を抜かず、細部まで把握して信頼できる専門家に依頼するようにしましょう。