パンセのリフォームコラム
火災保険は経年劣化でも対象になる?解説します!
2023/01/20
こんにちは、ハイクオリティ・デザインリフォームパンセ
代表取締役、漆﨑隆一です。
「家の経年劣化には火災保険が適用されるのかな」
このようにお考えの方も多いと思います。
今回は、火災保険は経年劣化でも対象になるのか解説します。
家をなるべくきれいな状態で保ちたい方、火災保険の適用範囲について理解したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
□家の経年劣化とは
家の経年劣化は、以下のような状態を指します。
・年月の経過に伴って、色あせや製品機能の低下が見られる状態
・使用者の落ち度に関係なく、自然と劣化している状態
□火災保険は経年劣化でも対象?
結論から先にいうと、経年劣化が原因で発生した被害に関しては、火災保険は適用されません。
例えば、雨漏りや水漏れがあった場合に、その根本の原因が経年劣化の場合は保証されません。
また、経年劣化による被害だけでなく、以下のケースでも火災保険は適用されません。
・人的原因
・免責金額未満の被害額
・被害発生時から3年以上経過しているケース
・施工不良
雨漏りや水漏れなどの被害は、被害に遭ってから気づくことが多いです。
生活している中で被害を感じやすい部分なので、自然災害の被害だと思いがちな部分でもあります。
しかし、雨漏りの原因が屋根付近の経年劣化というケースは多くあります。
また、経年劣化による被害ということに気づかず、火災保険の申請をしてしまうと詐欺になってしまうのではないか、と心配する方もいらっしゃるでしょう。
しかし、必ずしも詐欺になるというわけではないので安心してください。
保険会社が経年劣化による被害だと判断した場合は、申請が否認されるだけで、詐欺に該当することはありません。
心配な方は、保険会社に連絡する際に、「経年劣化が原因で被害に遭ったかどうかの確証が持てない」旨を伝えておくと良いでしょう。
しかし、経年劣化が原因だとわかっていながら、「意図的に」自然災害によるものだと見せかけようとしてしまうと、虚偽の申請、すなわち詐欺に該当します。
被害箇所の発見や、経年劣化が原因かどうかの判断は、素人にはとても難しいことです。
被害状況を写真や動画に残して、保険会社にしっかり調査してもらいましょう。
□まとめ
今回は、火災保険は経年劣化でも対象になるのか解説しました。
経年劣化による被害は、火災保険の対象とならないことを理解していただけましたか。
経年劣化が原因で被害に遭ったかどうかの判断が難しい場合は素人だけでの判断だと難しいので、必ず被害状況を写真や動画に残しておき、保険会社に判断してもらいましょう。
この記事はリフォームパンセ、建築士の漆﨑隆一が責任を持って書かせていただきました。
次回も福井市、鯖江市にお住まいの皆様にお役に立てる情報を書かせていただきます!