移転を機に叶えるより効率的な内陣。
借地であったお寺の敷地を返還することとなった越前市のJ寺さま。
移転先を見つけたが寺の引っ越しには多くの費用が必要となる。
そのため本来費用をかけるべき内装は限られた予算で行うしかなく
まずは仏具屋に相談したが、予算に納まるものではなかった。
そこで親類の一級建築士でもある別寺を預かる住職に相談すると
迷わず『パンセに相談するといいよ』と話してくれたと言い
パンセへ声がかかった。
J寺さまがお考えだった事は2つ、
①寺らしい内装にすること
②遺骨をお預かりしておく場所を作ること
特に内陣は、前寺の内装と同じ様に金色とすることで
信仰と希望をお見せしたいとお話くださった。
現状をみると広間部分が外陣としてそのまま利用出来る状態だったため
今回は内陣を作ることに専念。
その中で遺骨をお預かりする場所を元々奧にあった収納部分を上手く利用して
内陣の奧に安置所を作成する事ですぐに行き来が出来るよう工夫。
収納部分を右端までふかして間仕切り壁を作成。
内陣の一番右端に出入口を作成し、掛け軸などで目立たない位置にある。
内陣部分は安置所手前の壁にコンセントを作成。
このコンセントは火立や灯籠に目立たなく電気を供給できるよう
仏具屋と配置を確認しながら適切な数を計画した。
照明器具も須弥壇などをしっかりと照らせる位置に計画し
スポットで当てることでさらに眩しく輝かせることが出来る様に考慮。
スイッチは安置所出入口の安置所内に作成する事で内陣から見えず、
オンオフしやすいように設置しているので楽。
内陣は既存のベニア壁はそのまま下地として利用することで
予算を抑えながらも金箔クロスで豪華に美しく仕上、
仏具がより一層映えるように彩っている。
煙出しが付いていた天井は塞いで折り上げ天井風に仕上げている。
完成後、
『改装すべき場所を的確に教えて下さり、
上手く要望を取り入れて頂けたので本当によい内陣ができました。』
と笑顔で話して下さったJ寺の住職さま。
『移転をせざるを得ず不安も多かったのですが、
パンセさんと話をしながら進めていく中で安心に変わりました。』
次はトイレなどを改装していく計画も打合せ中である。
施工場所 | 越前市北府 |
施工内容 | 内装工事 |
施工時期 | 2024年5月 |
お客様のご要望 | 引っ越しに伴い、内装及び電気設備を整えていく必要があり、寺の知識のある方にお願いしたいと考えていた。 |
お寺のリフォーム工事をお考えの方も、ぜひ職人直営専門店のペイントパンセをお尋ねください。